幹細胞の種類と美容効果の違い。脂肪由来 vs 臍帯血由来 vs 骨髄由来

目次

はじめに

美容業界で注目されている「幹細胞スキンケア」には、さまざまな種類の幹細胞が活用されています。
特に脂肪由来・臍帯血由来・歯髄由来の3つの幹細胞が美容目的で使用されており、それぞれ異なる特性と効果を持っています。

本記事では、これら3つの幹細胞の特徴や美容効果の違いについて詳しく解説します。

幹細胞とは?

研究室ラボ

幹細胞は、自己複製能力(細胞分裂によって自身を増やす能力)と、分化能力(さまざまな細胞に変化する能力)を持つ特別な細胞です。

美容業界では、幹細胞そのものではなく、幹細胞を培養する過程で得られる「幹細胞培養上清液」がスキンケア成分として活用されています。
この上清液には、肌の再生や修復を助ける成長因子(グロースファクター)やサイトカインが豊富に含まれています。

脂肪由来幹細胞(ADSCs:Adipose-Derived Stem Cells)

ボディ脂肪

特徴

脂肪由来幹細胞は、皮下脂肪から採取される幹細胞で、特にコラーゲン生成や保湿効果が高いことで知られています。

主な美容効果

  • コラーゲン・エラスチンの生成促進 → 肌のハリと弾力を向上
  • 保湿力の向上 → 乾燥肌の改善
  • 皮膚の再生促進 → シワやたるみの予防スト

含まれる主要成分

成分役割・効果
FGF(線維芽細胞成長因子)コラーゲン・エラスチンの生成を促進
VEGF(血管内皮成長因子)血行促進、肌の栄養供給を改善
TGF-β(形質転換成長因子)抗炎症作用、皮膚の修復促進

こんな方にオススメ

  • 乾燥肌・敏感肌の人
  • シワやたるみが気になる人
  • 保湿力を高めたい人
  • 毛髪や頭皮が気になる人

臍帯由来幹細胞(UCBSCs:Umbilical Cord Blood Stem Cells)

赤ちゃん臍帯

特徴

臍帯血由来幹細胞は、赤ちゃんのへその緒(臍帯血)から採取される幹細胞で、特に若々しい肌を維持する効果に優れています。

主な美容効果

  • 抗酸化作用が強く、シワやたるみを防ぐ
  • 肌のターンオーバーを促進し、くすみを改善
  • 細胞の修復能力が高く、ダメージ肌を回復

含まれる主要成分

成分役割・効果
EGF(上皮成長因子)肌のターンオーバーを促進、シミ・くすみを改善
HGF(肝細胞成長因子)皮膚細胞の再生をサポートし、ハリを向上
SDF-1(幹細胞動員因子)肌の修復と細胞の活性化を促進

こんな方にオススメ

  • シミ・くすみを改善したい人
  • 肌の若々しさを保ちたい人
  • 抗酸化作用を求める人

歯髄由来幹細胞(DPSCs:Dental Pulp Stem Cells)

歯髄

特徴

歯髄由来幹細胞は、歯髄から採取される幹細胞で、ターンオーバーの正常化やダメージ肌の修復に優れていることが特徴です。

主な美容効果

  • ターンオーバーを活性化し、くすみを改善
  • 肌の修復能力が高く、ダメージ肌の回復をサポート
  • 皮膚の再生を促進し、傷跡やニキビ跡の改善

含まれる主要成分

成分役割・効果
TGF-β(形質転換成長因子)皮膚の修復と抗炎症作用
HGF(肝細胞成長因子)皮膚細胞の再生を促進し、ハリを向上
PDGF(血小板由来成長因子)血管形成を促進し、肌の再生をサポート

こんな方にオススメ

  • 肌荒れ・ニキビ跡を改善したい人
  • 肌のターンオーバーを整えたい人
  • 外的ダメージを受けやすい人

まとめ

幹細胞の種類主な美容効果おすすめの肌悩み
脂肪由来幹細胞保湿・ハリ向上乾燥肌・敏感肌・シワ改善
臍帯血由来幹細胞抗酸化・シミ改善シミ・くすみ・エイジングケア
歯髄由来幹細胞ターンオーバー促進・修復ニキビ跡・傷跡・肌の修復

それぞれの幹細胞には特性があり、自分の肌悩みに合ったものを選ぶことが重要です。

最先端の幹細胞美容で、あなたの肌にぴったりのケアを見つけてみませんか?

研究室ラボ

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